文藝

どこの三島賞ですか、コレは?

http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/index.htm 柴崎友香受賞に花を添える豪華な脇役... でないことを祈る。 選評にも要注目、と。 ところで、『わたくし率〜』受賞だとどこの版元から単行本を出すのだろう? 直木賞(本屋大賞) http://www.bunshun.c…

補遺

(これから単行本で読むとして、それが良かった場合→時系列でまとめられた『われら猫の子』を読んだ限りでは、これら諸短編の収斂する先が『植物診断室』であり、その収斂がうまくいっているのならば「イイ!」となるはず。そしてこの目算は大いにありえそう…

実は雑誌で読んでいない...

もうすぐ発売の『植物診断室』を読んだ上で、気持ちよく一票が投じられるとよいですな。まあ、僕の一票なんですけどね...

文芸誌立ち読み@休憩中

明日発売分をぱらぱらと 1.『群像』創作合評で中原昌也が...(ヴォコヴォコに) 2.『文藝』文藝賞発表と綿矢りさの新作長編 と伊藤たかみ 3.『文學界』は...世界の文学賞について 4.『新潮』新人賞発表 テレヴィの人の連載とイトヤンの長編 どうしよっか…

さすがにこれは...

やっちゃった感が強い。 ■東大に新コース「現代文芸論専修」(読売新聞) ロシア文学者の沼野充義、英文学者の柴田元幸の両氏らが中心となり、来年4月から東京大学文学部に新コース「現代文芸論専修」が設置されることが決まった。現在の同学部は、英語やフ…

トリッパー立ち読み

無論あそこだけ。 1.仲のよいことはいいことです。 2.自分の落選より中原昌也の落選に憤る鹿島田真希に萌えてみる。 「彼女は神を持っているから他人を気遣える」(後ろの方ウロ覚え。「気遣える」のところは違ったかも)というナオミの評もナイス。

選評読んでみた

「詠美姐さん素敵...」とだけ書いておく。 もうちょっと書くと山田詠美の鹿島田真希評と池澤夏樹の中原昌也評を合わせ鏡のように受け取るのが、これから小説を読んでいくにあたってのヒントになるんじゃないでしょうか。

リニューアル

8月1日にリニューアル予定とアナウンスされてましたが... 早稲田文学編集室 http://www.bungaku.net/wasebun/ しかし暑い。もう「からっぽの頭にレゲエ・ソング」な気分ですよ。

『早稲田文学』届いたぁ

対談:小説の聖 鹿島田真希+古川日出男 早稲田の文学部でやった公開対談らしい。全文は『新潮』9月号で、とのこと。 それより愛読者プレゼント!ですよ。 おススメは (1)向井豊昭:特製私家版単行本『怪道をゆく』 僕がいただいたアレです。 (2)萩田洋…

届きました

『怪道をゆく』(BARABARA書房)向井豊昭 ありがとうございます。 小説3篇 「怪道をゆく」(『早稲田文学』2001年3月号) 「ヤパーペジ チセパーペコペ イタヤバイ」(『早稲田文学』2003年3月号) 「南無エコロジー」(書き下ろし) じっくり読ませていただ…

向井豊昭さんからメールが届く

最初はイタズラだと思いました。だって普通は向井豊昭さんからメールは届かないでしょう。でも、向井豊昭さんを騙る人物にだったらダマされてもいいやと思いメールを開いてみると、そこには... 向井さんがBARABARA書房を興し、第一弾として自作3篇をまとめ、…

総括

http://www.nikkeibp.co.jp/style/life/topic/literaryawards/060713_6th/ いま中原昌也について何かを書こうとしても島課長的振る舞いを反復して終わってしまいそうなので、特に何も書きません。

伊藤たかみなのね

芥川&直木がケテーイ http://www.asahi.com/culture/update/0713/021.html 記事には 選考委員の高樹のぶ子さんは、「若者の生活疲れや切なさがテーマで新しい。いまの社会構造や経済状況が若者たちに影響を及ぼしていることを表している。報われない若い生…

愛ですよ

恒例の芥川予想。中原昌也への愛にあふれる対談。 http://www.nikkeibp.co.jp/style/life/topic/literaryawards/060706_2nd/ こんな発言があるけど、 大森 最新号(7月号)の特集「国語再建」では、「国家の品格」の藤原正彦と「声に出して読みたい日本語」…

芥川・直木候補者発表

http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/index.htm http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm 鹿島田真希で決まりでしょう。『点滅......』もいい作品だけど。今回の選評は非常に楽しみだ。

飲酒の友

『読むそばから忘れていっても』を酒の肴に。雑文が中心で、かつその多くの部分が80年代に発表されているので、にわかに80年代振り返りモノを読むようになっている身としてはありがたい。僕がほぼ10年ほど遅れて読んだ固有名が同時代としていっぱい出て…

もう死なないで

『きみのいる生活』読了。初代スナネズミがわりとあっけなく死ぬ。この(単数の)ネズミとの交流を書いているのかな、と思った矢先の出来事なのでけっこう衝撃的。この衝撃は、『われ逝くもののごとく』を読み始めて「この人が主人公なんだろうな」と思いな…

愛している割に

昨日思いっきり『日日雑録』って誤記してるし。(穴があったら入りたい)。『目白雑録2』読了です。石川淳にむかって『焼跡のマリア』を学生時代に読んでショックを受けたと言うくらい恥ずかしい。金井先生が、 顔色一つ変えず、ウン、ウンと言ってお酒をの…

返す刀に耐えられるか?

『晴れのち曇りときどき読書』読了。バルト、ジャン・ルノワール、ブルトンの本を評する時の力のこもり方とかいいね。一番読みごたえのあったオースター『消失』への書評より ポール・オースターが二十代に書き続け、そして或る時点で完全に放棄してしまった…

むしろ老人の愚行が聞きたい

1.『カワハギの肝』 読み終える。ツボにはまった部分はほぼ解説で高遠弘美が拾い上げている。そのシンクロ具合にちょっとびっくり。僕は(もうすぐ来る)トマトの季節が待ち遠しいなあ、うちのトマトは甘いんだよ。あと杉浦明平は柑橘類をよく取りあげている…

オトコノコ小説

もちろん中村文則もオトコノコ小説なわけで...とか考えながら『太陽の塔』を読む。このオトコノコ小説以外何ものでもない小説を読みながら、「水尾>」が無限に崇め奉られつつ、しかし希薄であり続けることの意味を考えるのであった。

「これはなしだ」くらいしか「あり」ではない

単行本で読んではいたが、文庫本で出たので『銃』をもう一度読む。僕(たち)の決断が(わりと本気にもかかわらず←この「わりと」が一つのポイントではある。もうストレートに本気を出そうにも、この「わりと」は混入してくるのだ)いかにショボイものか(=…

そういうときは

『カワハギの肝』を読む。実際に栽培することから始める杉浦明平の食道楽は同じシリーズに収録されている吉田健一とはずいぶん違う。杉浦明平も 吉田のように生産にも製造にも一切タッチせず、ほとんど無関心で、出来上がって奉献されたものを120%享受す…

書評問題

だめ連に倣って後ろに「問題」とつけることにする。職業柄書評に目を通す機会が多いのであるが、忙しかったりすると横着をして取りあげられた本と取りあげた評者の名前をチェックするだけにとどまることも多い。書評そのものを読まずに評者の名前のみを手が…

柴田尽くし

『バレンタイン』および『翻訳教室』を読む。『翻訳教室』に軽く打ちのめされる。英語を日本語に翻訳するに当たっていかに日本語の能力が要求されるかが、これでもか!というくらいの豊富な事例でもって迫ってくる。そして、僕がいかにテキトーに日本語を使…

どっちがお好き?

『マリアの空想旅行』読了。二部構成で、今日は残りの「巴里と魔利」を。だんぜんこっちの方が好きで、スピードも乗る乗る。このハネる感覚、なんて言うんでしょうかね。

息抜き

と思いきや息の抜けない『マリアの空想旅行』(ちくま文庫)。電車の中で半分ほど。

まだ私はKにいる。ここで誰かを待ってる。

読み始める。まだ100ページほど。

寂しさなら負けていない

『マイ・ロスト・シティ』読了。「哀しみの孔雀」別ヴァージョンのハッピー・エンドをどう評価しようか。「失われた三時間」のレディメイドな完成っぷりに嫉妬。

ものすごく寂しい

読了。わりと複雑な構成なので読めたか?と問われると言いよどんでしまうのだが、柴田元幸の訳者あとがきより、 切れぎれの回想、現在のノアの心理、オーパルからの手紙、ノアの父ヴァージルや母ルービーをめぐる一連の奇妙な逸話等等が一見脈絡なく並べられ…