メディア
『反戦のメディア史』:『ビルマの竪琴』がリメイクされたのが80年代であって、そこにおいても一回目の映画化の際に指摘されていた「このビルマって想像上の投影では?」という疑問が若干の変奏を伴って回帰している。原作および初回の映画化では日本/ビル…
インコミ読了。稲葉伸一郎の連載「片隅の啓蒙」。「それでブログで藤田省三について触れていたのか」と納得する。今回分は(藤田が高く評価する)ローザ・ルクセンブルクを取りあげ、「資本主義のはあるのか」という問題のたて方のマズイ所の指摘。ここから「…
インコミを読み始める。線状的に「デジタル・メディア時代の映画受容」藤井仁子まで読む。和田伸一郎の「メディア論」の此岸、あるいは彼岸」について気になる点を。『存在論的メディア論』、『メディアと倫理』と読んできて、この人の映画/テレビ経験の峻別…
象徴の貧困〈1〉ハイパーインダストリアル時代読了。後書きの『アクティング・アウト(現勢化)』(邦訳仮題 新評論近刊)や、『愛・自己愛・友愛 9.11から4.21へ』(邦訳仮題 新評論近刊)という記述が気になりつつ。それぞれ特異な「わたし」によっ…
昨日の晩酌から を読み始める。このいい感じの青さに、よしもとよしともを見てしまうんだがこれは恐らく妄想だろう。
インコミ読了。蓮實重彦(やっぱりこんな弱小ブログでも旧字体で綴らないとお叱りを受けるのだろうか) ロメールの「ステファヌ・マラルメ」論。いつのまにかマネと接続する。見事だなあ、と馬鹿みたいに感心。 青山真治が「バートルビー」使いまくりの「宇…
で、インコミを読むわけだ。 岩井克人+安富歩+鈴木健+東浩紀「貨幣・法人・バザール」 東浩紀の『貨幣論』は否定神学では?という提起はうまくはぐらかされて、むしろそっちより岩井、安富の間で交わされる有限/無限モデル の論争というか、立場の確認と…
で、「現代思想」の続きを読む。「談」での議論と並行するんですが、「社会の喪失」(杉田敦)、「社会の消滅」(市野川容孝) どう言ってもいいんですが、90年代に起こった変容を前提にすると、ここで取り上げられている諸論考が読みやすい。 「現代思想…