2006-03-27から1日間の記事一覧

今日購入した本

「ハイデガー『哲学への寄与』解読」(平凡社)鹿島徹他 初めに言っておくと創文社の「哲学への寄与論稿」は読んでない。だから、読まずに済ましたくこっちを購入(またしても怠惰な態度を取る)これ装丁が好きだ。ハイデガー「哲学への寄与」解読作者: 鹿島…

飲酒の友に

飲む時すら本を片手にしてしまうのだが、昨日から「詩的自叙伝」(思潮社)寺山修司を読み始める。酩酊にはぴったりの本だ。詩の森文庫、全部とは言わないまでも結構読んでるんだけど、これが一番好きかも。

続中沢

「芸術人類学」、今日はⅢイデアの考古学を読む。なんかごまかされている気もしつつ(それは中沢新一の真骨頂でもあるんだが)やっぱり好きなんだよなあ。ここらへんの愛憎に覚えがある人はほかにも絶対いるはず。手放しで肯定はもちろんできないいんだけど、…

でもモラルでも契約でもなく

と帯にもあるとおり、スピノザの国家論はとても面白い。「内在性」でどこまでも行くことが、ニーチェやドゥルーズ、ネグリ&ハートに多大なインパクトを与えたわけで、しかも、『以下コレヲ欠ク』であるために、僕(たち)が考えていかなければならないとこ…

ペレックの「美術愛好家の陳列室」水声社より近刊

水声通信6号 特集:ジョルジュ・ペレックを読了。雑誌なのでちょっとずつ読もうと思っていたのだが、面白かったので一気に読む。今までの特集の中で一番面白かったかもしれない。「文字落とし小説『失踪』を翻訳するとはいかなる企てなのか」塩塚秀一郎で、…

人道的介入

「いま平和とは」(岩波新書)最上敏樹読了。もとになったのが、「NHK人間講座」のテキストということもあって読みやすい。やはり一番関心のあるのは「人道的介入」なんだけど、これやっぱり軽々しく答えを僕は出せない。とはいえ、「決断」はなされねば…

悩ましさ

昨日ちょっと触れた、「いま、哲学とは何か」所収宮崎裕助「ヴァニシング・メディエーターとしての哲学」より引用 逆に、アカデミックな意味での哲学に熱意を失った哲学研究者が、みずからの専門的な知識を活かしつつも、その制約を越えて、「私の哲学」を公…