批判理論

ダヴォスにおけるハイデガーの振る舞いなども考慮に入れつつ

「ジンメルにおける哲学と文化」と「アレクサンダー・ミッチャーリッヒの社会心理学」を読む。ジンメルを読んでいくと、なんで(僕は)こんなに読めないのだろうといつも思うわけだが、それは(僕に)新カント派の素養がまるで欠けているのが理由の一つに思え…

ハイデガーとの対決

『テクストとコンテクスト』:今日は「マルティン・ハイデガー 著作と世界観」を読む。ファリアスの著作への序文(言わずと知れたアレ)。1989年だから当然のごとく『哲学への寄与』には触れられていないが、それに対するハーバーマスのコメントが読みたい。…

わてら陽気なラカニアン

『文化と現実界』読了。分かりやすい。けど分かりやすいと不安になる。「こんなに分かりやすいはずはない」、と。なんでやねん。(なぜか大阪弁)。著者の、アントニー・イーストホープの引用をさらに引用 「バトラーのラカンの本は私が読んでいるラカンの本…

D&Gの言い落としはなにを

を読了。「現代思想」って結局なによ?萱野稔人は『いま、哲学とは何か』に所収の「哲学と思考の自由」に、 私が学生だった頃、つまり1990年代はじめのことだが、時代はまさに「哲学から思想へ」という雰囲気だった。 哲学はもはや古いものとされ、それ…

ついに読了

ちょびちょび読んでたけどついに「現代批判理論のすべて」(新書館)を読み終える。おのおのについてそれだけで1冊書けそうな人たちを1ページでまとめる暴力的なまとめ方が素敵だ。バトラー初めて読んだ時に、ちょっとほっとしたことなどを思い出したりも…

三つのヘーゲル研究読了

今さらヘーゲルなんて(特に自然哲学)と思わないでもないですが、定期的に「歯が立たないとはこういう事態を指すのか」という打ちのめされる感じを大事にしたく、「大論理学」を紐解き、途中で投げ出したりしているんですが、また読もうかななどと大それた…

どうしても同一性に回収できない

三つのヘーゲル研究 (ちくま学芸文庫)作者: テオドール・W.アドルノ,Theodor W. Adorno,渡辺祐邦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/03/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (12件) を見るを読み始める。今日は第一章ヘーゲル…

なにかとなにかのあいまに読むのが便利

現代批評理論のすべて (ハンドブック・シリーズ)作者: 大橋洋一出版社/メーカー: 新書館発売日: 2006/03/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 82回この商品を含むブログ (50件) を見る一つの記事が短いので、なにかする合間に読んでいこうと思う。雑誌感…

保守、今日?

昨日買った「批判感覚の再生」を読む。跋扈する新保守言説を ポストモダン保守と批判する思想に共感。八木秀次なんて、 まさにわらの犬論法だもんね。彼らの荒唐無稽なジェンダーフリー批判て、 ルサンチマンから発してるとしか思えないです。そこにはバーク…