どうしても同一性に回収できない

三つのヘーゲル研究 (ちくま学芸文庫)

三つのヘーゲル研究 (ちくま学芸文庫)

を読み始める。今日は第一章ヘーゲル哲学の視点を。これを読んでいると、大学入試の国語とか小論文で「近代の合理的な世界観が行き詰って......」的な問題がよく出されていたことを思い出す。で往々にして出題される問題文では非合理的なもの・ことが称揚されてたりしててんだけど、僕は躍起になって、「その非合理的なものの称揚自体が、暗に合理的なものを前提にしていて、意図とは逆に(批判しようとしている)合理的なもの・ことを補強してしまうのではないか」という趣旨の(特に)小論文を書き倒したことをふいに思い出した。入試では、「昼の光」=合理性をけなして「夜の闇」=非合理の称揚ていう雑な問題がよく出されるんだ。もっと入り組んでるだろ。