そして船は行く

日米交換船
読み始める。3分の1ほど。唐突に『夜の果てへの旅』のアフリカ行きに船を思い浮かべる。別にブログ名にかこつけてというわけではないけど。鼎談ということもあって話が一直線に進まないのがいい。安場保和、後藤新平の話題がやっぱり出る。藤原書店が最近このあたりを怒涛の如く攻めているけれど、後藤新平と聞くとつい「生権力」と反応してしまうのは、僕の悪い癖かもね。
まだ「都留さんすげぇ」とか「チューターがクワインかよ」とか取り留めのない感想しか出てこない。続きは明日に。

西哲ライターもどきが読む

絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男
読了。小説内に作者が顔を出そうが、小島信夫や藤枝静夫を読むようにこの作家の小説も読めばいい(と思う)←ちょっと弱気に。でも、『水晶内制度』や『金毘羅』は読んどいたほうがいいかも。美醜さえ超えてしまう老いに関する言及があるが、老いを深く掘り下げて(しかもきわめて『論争的』な書き方で)いけば前人未到のすごい小説になる気がする。老境に期待、って外野からものすごく無責任なことを言ってみる。

涙無しにはよめない

文学と革命〈上〉 (岩波文庫)1章「十月革命の外の文学」と2章「革命の文学的同伴者たち」まで。革命は農民的・自然成長的なものではなく、プロレタリアート的・目的意識的だという原則が繰り返されるたびに、感傷・のようなものが去来してしまう。しかし、この革命が「裏切られた」としても(特に自然成長/目的意識の二分法に関して)、今日においてもし革命があるとすればやはりグローバル都市においてしかないだろう。で、それはズレを含んだ同時革命であろう。(であって欲しいな)。必ずしもネグリ&ハートの青写真(あれが青写真だとして)通りにはいかないとしても、想像力の道筋としては、概ねあの方向で推移するのでは?という思いっきりな希望的観測。

自己決定

倫理学案内―理論と課題今日は「生命の始まりと終わり」と「福祉と優生学」を。「功利主義って使える!」って思う時の「使える」と、「他ならぬ『この私』の尊厳」の間の割り切れなさ。倫理学なんてアポリアをめぐることに意義があると言えばそれまでだけど、応用倫理の持ち場って、必ず決断せねばならない場面があるのであって...

永遠の入門者

哲学の問題群―もういちど考えてみること読み始める。1.「人間とその生」2.「私と他者」3.「自由と行為」まで。きわめて読みやすい。もう哲学に関しては一生入門者でいいや。ただ良い入門書と悪い入門書の差には敏感でありたいけれど。

今日購入した本

1.『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店リチャード・ドーキンス 日高敏隆・岸由二・羽田節子・垂水雄二訳
買っちゃった
2.『インディアナインディアナ』(朝日新聞社レアード・ハント 柴田元幸
全然知らない小説家だけど、柴田訳ならきっと面白いはず。
利己的な遺伝子 <増補新装版>インディアナ、インディアナ