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7章「ポストモダン・コミュニティ」まで。あきらかに4,5章と6,7章の熱の入れようが違うような気がする。多分この熱意は8章以降も持続するのではないかと。これとつなげていけそうな予感。
うららかな昼下がりの出来事
『血は冷たく流れる』読了。御他聞に漏れずアリス好きなので「うららかな昼下がりの出来事」が楽しめた。(「なので」、「楽しめた」というのもつながりがあるようでないような気がしないでもないが、それではどう接続させたらよいのかと言われれば上手く答えられない)。しかしこの短編集やたら精神分析医が出てくるなあ。「うららかな〜」より、
「あなたのお友だちは、よくない精神分析医のところへ行ったのです」と、ドクター・プレイジャーはすこし興奮して言った。「そういうときは、フロイト派の医者のところへ行かなくちゃいけない。ユング派の連中に相談したって、どうせ、ロクな結果は得られやしないのであって」
ちょっと笑う。しかもドクター・プレイジャーだし。
で、ここでお約束「高山宏さん、『アリスに驚け(仮)』まだですかー?」
パンドラの箱
私に触れるな―ノリ・メ・タンゲレ (ポイエーシス叢書 (55))
とナンシ−関連の書籍が溜まってきたので(滞留?)とりあえず『イメージの奥底で』を選ぶ。選ぶんだけど、「これきっと『私に触れるな』でも展開されてるんだろうな(まだ読んでないけど」とか思わされるので、このままナンシー漬けの日々になるかも。いま「禁じられた表象」まで読んだんだけど、読んだ直後でまだうまくまとめられない。特にアガンベンとの見解の違いに関して。
「イメージと権力」より、
しかしながら、真理と暴力のあいだには両価性と同様に、差異もまた、はっきりと見て取ることができるように思われる。一方で、真なる真理は、それが真であるがゆえに暴力的でらい、他方で、その濃密な分身である暴力の真理は、それが暴力的であるかぎりにおいてしか「真」でない。後者は真理を暴力の様態へと還元し、そこにおいて真理を消尽させる。前者は逆に、暴力を真理そのもののうちで解き放ち、真理のうちに暴力を内包させるのである。
これって単なる文彩にはとどまらないでしょ。
紀伊国屋にデータが上がっているもの
紀伊国屋BookWebで『思想・哲学』で条件検索すると
1. 聖なる陰謀(ちくま学芸文庫 )
ジョルジュ・バタイユ/マリナ・ガレッティ /筑摩書房 2006/04出版 500p 15cm ISBN:4480089829 \1,575(税込)
2. ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む(ちくま学芸文庫 )
野矢茂樹 /筑摩書房 2006/04出版 382p 15cm ISBN:4480089810 \1,260(税込)
3. ダメットにたどりつくまで(双書エニグマ )
金子洋之 /勁草書房 2006/04出版 242p 20cm ISBN:432619913X \2,940(税込)
4. ロラン・バルト(シリ−ズ現代思想ガイドブック )
グレアム・アレン/原宏之 /青土社 2006/04出版 284p 20cm ISBN:4791762304 \2,520(税込)
5. ジャン・ボ−ドリヤ−ル(シリ−ズ現代思想ガイドブック )
リチャ−ド・J.レイン/塚原史 /青土社 2006/04出版 285p 20cm ISBN:4791762290 \2,520(税込)
6. 年表で読む二十世紀思想史(講談社学術文庫 )
矢代梓 /講談社 2006/04出版 264p 15cm ISBN:4061597582 \945(税込)
7. 真理の帝国
ピエ−ル・ルジャンドル/西谷修 /人文書院 2006/04出版 360p 22cm ISBN:4409030663 \4,620(税込)
ていう結果が出ている。今日名古屋大学出版会の営業さんと、3.のダメットの新刊について盛り上がってたんだけど、もう出る(あるいは東京じゃもう出ている)のね。
同様に、ナカニシヤ、新評論で絞り込むと、
- アジアは〈アジア的〉か
植村邦彦 /ナカニシヤ出版 2006/03出版 294p 20cm ISBN:4779500311 \2,730(税込)
- 象徴の貧困( ハイパ−インダストリアル時代 ) 1
ベルナ−ル・スティグレ−ル/ガブリエル・メランベルジェ /新評論 2006/04出版 254p 20cm ISBN:4794806914 \2,730(税込)
がヒットする。一度にこんなに出てくれと頼んだ覚えはないんだが。嬉しいような悲しいような。大阪には明日当たりか
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi