パンドラの箱

触覚、―ジャン=リュック・ナンシーに触れる私に触れるな―ノリ・メ・タンゲレ (ポイエーシス叢書 (55))イメージの奥底で
とナンシ−関連の書籍が溜まってきたので(滞留?)とりあえず『イメージの奥底で』を選ぶ。選ぶんだけど、「これきっと『私に触れるな』でも展開されてるんだろうな(まだ読んでないけど」とか思わされるので、このままナンシー漬けの日々になるかも。いま「禁じられた表象」まで読んだんだけど、読んだ直後でまだうまくまとめられない。特にアガンベンとの見解の違いに関して。


「イメージと権力」より、

しかしながら、真理と暴力のあいだには両価性と同様に、差異もまた、はっきりと見て取ることができるように思われる。一方で、真なる真理は、それが真であるがゆえに暴力的でらい、他方で、その濃密な分身である暴力の真理は、それが暴力的であるかぎりにおいてしか「真」でない。後者は真理を暴力の様態へと還元し、そこにおいて真理を消尽させる。前者は逆に、暴力を真理そのもののうちで解き放ち、真理のうちに暴力を内包させるのである。

これって単なる文彩にはとどまらないでしょ。


ナンシーのイメージ論と言えば、これもね。
肖像の眼差し