社会学

分かってたのね

『世界がわかる宗教社会学』読了。2日前に「見くびられているのではないかと言うかすかな疑念が」と書いたけど、文庫版後書きを読んで納得する。 本書について、「簡単すぎる」「知っていることが多い」という評を目にする。 それでよいのである。 本文を、…

わかりやすいといえばこれも

『世界がわかる宗教社会学入門』。一神教の部分を読み終える。東工大の教養課程の講義をもとにしたものだが、このわかりやすさって実は見くびられているんじゃないかというかすかな疑念が。

パーソンズをダシにアメリカを考える

ポスト・モダンか後期近代か?僕自身答えを出す自信がないわけで、そんななかじゃあ近代ど真ん中の本を読もうとばかりに『近代性論再考 パーソンズ理論の射程』(世界思想社)進藤雄三 を紐解く。パーソンズ、今さら?かも知れないが、かつてパーソンズが万…

見田社会学

を1冊でコンパクトに凝集という感じの、 読了。社会の形式の4つの象限:共同体、集列体、連合体、交響体の、柄谷(『世界共同体へ』)との差異を考える。きっとコンミューン概念への態度が関わっているはず。見田社会学の「居心地の良さ」に対するほんのりと…

山之内靖の解説がイイ

デランティ『コミュニティ』読了。オルタナティブって便利な言葉で、松本亀吉がStudio Voiceのいつの号か忘れたけれど、オレンジ・レンジがオルタナティブにカテゴライズされていることに対して苦言を呈していたけど(該当の号が手元にないので、すべてがあ…

helpless

希望学(中公ラクレ)読了。うーん『働く過剰』じゃんね、これ。この手の言説って、十分理解できつつも、なんだかなじめないものがあるのはなぜなんだろう。「ほっといてくれ」と「ほっておけない」が幸福な混ざり合いをすることは可能なんだろうか、なんて…

デランティの続きを読む

7章「ポストモダン・コミュニティ」まで。あきらかに4,5章と6,7章の熱の入れようが違うような気がする。多分この熱意は8章以降も持続するのではないかと。これとつなげていけそうな予感。

あらゆる場所にコミュニティが......

を読み始める。3章まで。3章の「都市コミュニティ」は高祖岩三郎が連載している『ニューヨーク列伝』を読む手がかりになる。それにしても「コミュニティ」って語は、どの立場によって使用するかによって変わってくるわけで、そこらへんは昨今の「公共」を…

朝の続き

無理矢理繋げてみる 要は「モダニズム」的なものって言うのは、意外にしつこく生き延びているってことをとりあえず指摘しておきたい。ポストモダン言説に馴染み、かつそれを弄してみたりする人っていうのは案外根っからの(≒ナチュラルボーンに)ポストモダ…

「モダンのクールダウン」の構造についての覚書(わがモダン・わが鎮魂)

まだ全然考えがまとまらないので、自由連想法風にメモ書きを列挙していく。 近代→ポストモダンへの移行という点に関して 近代とポストモダンのあいだに「モダニズム」を挟んだのは説得的なように思える。この本自体の主たる対象は小説なわけだが、美術、音楽…

「モダンのクールダウン」読了

めっぽう面白い。けどいろいろ触れたいから感想は明日以降に。

受容ついでに

「『貨幣の哲学』という作品」読了。いかに受容されてきたかという部分を今日は読んだ。実は今まで読んできた中で一番分かりやすかったかもしれない。錯綜するジンメルの非・体系のどこを重視するかによって、作品の相貌は大いに変化するのね。さて、僕が「…

メタレベルかと思えばいきなりオブジェクトレベルに

ってところが貨幣のやっかいなところな訳で、ジンメルの錯綜する論ののなかで書いてることは、結局これに尽きるんじゃないか。 「貨幣の本質における内的な両義性、すなわち絶対的な手段であることと、そしてまさにそれによってたいていの人間にとっては心理…

読んだ気にさせて

『貨幣の哲学』という作品―ジンメルの価値世界 (SEKAISHISO SEMINAR)作者: 岩崎信彦,廳茂出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2006/03メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る「貨幣の哲学」できるならば読まずに済ましたく、こん…

稲葉×立岩対談

「希望の国家論」と銘打たれたトークセッションだったが、出たばかりの「マルクスの使いみち」をタネにAM講義といった趣。 看板に偽りありかも知れないけれど、分析的マルクシズム興味はありつつ、数式はちょっと、という人文系へタレの僕には 嬉しい内容。…

ニートビク

大航海58号ニート特集。しかし労働社会学者はいない。だからエッセイ気分で読んでみる。 小谷野敦「『下等遊民』のイデアルチュプス」 かなり個人的な感慨をここに披露すれば、僕は『それから』の主人公の代助の遠い後輩に当たるのですが、高等教育は大衆…

ニート言説にかこつけて己について語ってみる。

今日は休日だというのに、僕といえばえんえん本を読んでいたわけで。 休日は一人で過ごし、誰かと一言も言葉を交わさなくても苦にならないどころか、むしろそれを望んでいるくらいなので、 当然コミュニケーション・スキルなるものを求める風潮には、うっす…

昨日空振りに終わった稲葉、立岩対談を申し込む。 まだ余裕ありそうなので、関西の方はぜひ。

稲葉振一郎vs立岩真也

紀伊国屋梅田本店で3月11日に行われる。ぜひ行きたい。 東京では三省堂で行われ、その成果がNHKブックスで本になる ということは、東vs大澤と同じ流れですね。 http://d.hatena.ne.jp/kuronekobousyu/20060212

今日読んだのはこれだけ「マックス・ウェーバー入門」 講義調で分かりやすい。目に付く新書はついつい買ってしまう。 光文社新書から、「チョムスキー入門」も出る。町田健だ。 買っちゃうな。