2006-03-12から1日間の記事一覧

今日購入した本

「プラスティック・ソウル」(講談社)阿部和重 福永信「プラスティック・ソウル」リサイクル収録、やったね。 「マルクスの使いみち」(太田出版)稲葉振一郎、松尾匡、吉原直毅 帯文より 資本主義、グローバリズム、市場原理主義、マルクス主義、下流社会.…

判断力批判

デリダの「エコノミメーシス」を読む。デリダを読むと、途中まではなるほどと思えても、後半3分の1くらいから、徐々に読解能力を超え始めて、最後は何となく狐につままれたような途方感が残る。にもかかわらず問題なのは、なんとなく分かった気にさせると…

単なる女がなぜ単なる女である事が出来ないか(資本のせい?)

徳田秋声「新世帯・足袋の底」(岩波文庫)を読む。 山の手で小さな店を商っている新吉に、八王子の外れを生家にするお作が嫁ぐ。この「新世帯」に新吉の友人・小野が詐欺で捕まったことにより、その妻お国が新吉の家に転がり込んでくる。ここに重層的な二層…

修業者の言語なんちて

って単に修行つながりで見出しにしました。コレット「わたしの修業時代」。彼女にとっての言語の修業は、なんと言っても夫ウィリーの「クロディーヌもの」でのゴーストライティングがそれにあたるだろう。この本の中で実際、この問題を扱い始めてから加速度…

ダイベック読了

決して前景化はしないものの、この連作短編集を通じてアメリカが経験した戦争を意識せざるを得ない。レフティ叔父と朝鮮戦争の暗さは分かち難く結びついているし、弟ミックが忌避するベトナム戦争は言わずもがな。恐らくこの2つの戦争の間を流れる時間と主…