バビロン再訪

「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」 一九七二 (文春文庫)を読み始める。今日は奥崎謙三が出てきたあたりまで。日活ロマンポルノの始まりを記述する冒頭に応答する形で、僕のささやかなピンク映画体験を少し。僕が高校生の頃、ピンク映画四天王が注目を浴びていて、「それなら」とばかりに見に行ったんだけど(場末、悪場所への興味もありつつ。館内での禁煙を告げる放送が終わると同時に紫煙が上るような空間への興味がね。)そうそうはかかっていなくて、代わりに山崎邦紀浜野佐知がよくかかっていた。多分彼/彼女のピンク映画を多く見たことで、ポルノとフェミの係わり合いという、D・コーネルの取り組む問題がなんとなく理解できるようになった気がするんだが。もう少しこの本に関係したことを言うと、僕がピンクの小屋に通い始めたのは『ぴあ』からピンク映画情報がバッサリと切られる直前だった、ってこと。72年的なものの終わりへの立会い?
女が映画を作るとき (平凡社新書)