Second aspect of the Same Thing

で思考のフロンティア「暴力」上野成利を続けて読むわけだ。問題意識の向かう先は「現代政治理論」と重なる。シュミット、アレントラクラウ&ムフ、アドルノ&ホルクハイマー、ベンヤミンデリダハーバーマス。100ページ強という限られた枚数でこれらにバランスよく言及し、一冊の書物にするのって大変だなあ、と「思考のフロンティア」を読んでいるといつも思う。しかも結論は妥当な線に着地させつつ。刊行が遅れがちになるのもよく分かる。よく分かるけど、知らない振りして「市野川さん、『社会』まだあ?」と無邪気に言ってもみてみたい。