今日読んだ本

1.読み始めた本
(1)『ユリイカ』特集:古川日出男
『アラビア〜』の文庫を先に読みなおそうか迷うも、こっちを優先する。順繰りに「古川日出男のカタリカタ」まで読む。論じる人論じる人テンションたけぇ。古川×吉増対談の妖しいまでの「接近遭遇」っぷりがよござんす。
(2)『陰悩録』
電車の中で読む本。意外に進む。
(3)『薔薇族の人びと』
『愛の処刑』読んだような記憶があるなあ、どこでだろう?間違っても新しい全集ではないのは確かで、乏しい記憶を呼び戻してみると、『月光』の読者投稿で(多分)実写版が言及されており、そこに引用されていたのではなかったか?いかんせん『月光』が手元にないのでなんとも言えないが。
(4)『ポピュラーサイエンスの時代』
飲みながら読む。僕は「目のなかに異物なんて...ブルブル」とばかりに、いまだにコンタクトを入れたことがないのですが、それって「写真を撮られると魂盗られる」くらい非科学的なわけで...そんな僕が読む『ポピュラーサイエンス』
2.継続中
(1)『東欧の20世紀』
「ノスタルジーか自己エンパワーメントか」木戸衛一
『東は最高!』(by DAF)が頭の中で鳴り響いたり
(2)『マイモニデス伝』
メモ

マイモニデスは、哲学的に悪を絶滅することによって悪に対して勝利した。「悪は実在しない」と、彼は明確に断定した。この暴露によって彼は災いから力を剥ぎ取った。実在領域として、悪の実存と力として幻覚のうちに現れるあの存在の隙間は、善なる、唯一実在的な存在のごく小さな裂け目である。

3.読了本
(1)『インドの時代』
いやあ、読んでよかった。すごく啓発的です。まとめたりするのめんどくさいんで、ぜひ手にとって読んでください。(説得力ゼロな書きっぷりですが)
後書きより

先入観や一時的なブームに流されず、インド社会をじっくり多角的に捉える眼こそが、現在の日本人に求められている。そして、そのような眼を養ってこそ、現代インドの人たちと深い関係を築くことができるようになると思う。インドに、一方的な幻想を押し付け、インド人を「自己の欠落を補完してくれる他者」としてまなざすようなあり方から、我々日本人はそろそろ脱却しなければならない。

この試みがかなり成功していると言って良いように思います。
(2)『戦線』
陰悩録 リビドー短篇集 (角川文庫)『薔薇族』の人びと その素顔と舞台裏ポピュラーサイエンスの時代―20世紀の暮らしと科学インドの時代 豊かさと苦悩の幕開け