いかにして傘を

帰路、雨が降っていた。ざあざあ降りではない、ごく普通の雨だ。自転車にのりながら傘をさし悠々と帰っているはずだった。ところが、ズボンがびしょ濡れに。この前雨が降った時は折り畳み傘をさしていて、やはりズボンがびしょ濡れになった。そのときは傘が小さいから仕方がないかと思ったが、今日はそれでか過ぎるだろうというほどの傘を用意したのに。おそるおそる周りを見回してみると、同じように傘をさしながら自転車に乗っている人も、僕ほど極端に濡れてはいない。(スピードが遅いから様子が見える)。うすうす気付いていたものの、傘をさすのが下手なのでは...という疑念が。この疑念に取り憑かれると、「そういえば歩いて傘をさしていても必要以上に濡れていたなあ」とあるのかないのかよく分からない記憶すらよみがえってくる始末。降る雨に対してどの角度で傘をさせばベストなのか、家に帰ってそればかり考えている。