ずーっと考えてきたわけです、この問題は

『親指P』読了。巻末の「親指ペニスとは何か」に、

最初に、たぶん昨日発売されたばかりで、みなさんも読んでない人がほとんどでしょうから、読まれる前にこういうことを言うのもなんですが、『親指Pの修業時代』よりも『ナチュラル・ウーマン』のほうが遥かにいい作品だと作者の方は思っております(笑)。

とある。そうかも知れない。しかし『親指P』の魅力は、題材にもかかわらず「感覚的」というよりも「理知的」に描写が進むことであって、その「理知」の方が気持ちが良い。(=快楽的と言い換えてもいい)。僕は、「性を明晰に語ることは、ある種の『過剰なモノ』(そしてそれが大事だ、というわけだ)を摑みきれない」という考えに対して、「それはまあわかるけど、(性にとって感覚が重要という)そこに踏みとどまるよりも、さらにズラしたほうが案外気持ちいいかもよ」と言いたい。あれ、書いてて良くわかんなくなってきた。