父が既に父でない場合、その子どもたちは

『ファンタジスタ』を文庫で読み直したんだけど、そうすると今度は『在日ヲロシヤ人の悲劇』を読み直す必要を感じる。父が父であることに恥じ入り、父ならざるものとして振舞うとしても、そこには誠実さよりも欺瞞が嗅ぎ取られるわけだが、だからといって父に回帰は出来ないし（やや踏み込んで言えば）回帰すべきではない。（たとえ自然主義的誤謬だと指摘されても、こおでは「べき」と言いたい）とすると、どう「ある」のか（こちらでは「べき」の使用に躊躇する）。そして、その子どもたち（両性）は？