追いつき追い越す

散歩のあいまにこんなことを考えていた青の奇蹟
ともに読了。えっと、各エッセイがどちらに収録されていたかゴッチャになるのはご愛嬌。(けっこうかぶっている)書物の物質感について(とみなせる)のエッセイがどちらにも収録されている。書物の物質感って、どんなにWebでのテクスト閲覧が便利になっても、書物がWebに優越する最後の砦であろう。僕は手に馴染む書物がよい書物だと思うのだけれど、困ったことに同じ版型、同じページ数の書物があるとして、片方の書物」は「手に馴染む」のに、もう一方は「手に馴染まない」場合がある。これを説明するのは困難なのだけど、なんというか書物の方から手の方へ飛び込んでくる感じの有無が両者を分ける。(と、断言しよう)。しかも、必ずしも美しい装丁の書物が手に馴染むわけではなかったりして、ここらへんは「なぜ?」が何重にも渦巻く。
さて、今日からの飲酒の友には、
途方に暮れて、人生論
を読んでいくことにしよう。