読了が重なる

3冊読了する。
ルート350わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)
まず、古川日出男。根拠もなんもないけど、この人の小説には、猫が天敵である鼠の勢いに溢れているような気がする。書かれるそばから読んでいきたい。で、カズオ・イシグロ。この本の解説を古川日出男が書いてる。こういう微妙なシンクロ加減て気になる。もちろん気にしすぎると陰謀史観へと真っ逆さま。再読も終わり気持ちは『わたしを離さないで』の方に向かっている。『ライ麦』この本が「熱狂的に」好きという心の持ちようって、一生理解できないような気がする。(もちろん面白く読んだんだけど、それとこの本に「切実さ」の源泉を求めるのははっきり別のありようだと思う)