岩波新書はおあずけ
問い合わせも多い『岩波新書』ですが当店は明日入荷です。斎藤美奈子は遅れているらしい。休み明けの店頭確認。
1.『後悔と自責の哲学』(河出書房新社)中島義道
5月発売予定の道徳の系譜『カントの哲学』池田雄一 は、代行さん情報によると延期かもとのこと。
2.『丸山眞男』(河出書房新社)道の手帖
3.『愛と暴力の現代思想』(青土社)矢部史郎・山の手緑
昨日入荷してたみたい。
明日入荷っぽい本はこんなのが
1.『途方に暮れて、人生論』(草思社)保坂和志
2.『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』(河出書房新社)笙野頼子
3.『少女小説から世界が見える』(河出書房新社)川端有子
朝日新聞2面の広告には『芸術(アルス)と生政治(ビオス)』(平凡社)岡田温司が4月25日発売となっていた。
- 4月28日配本予定
『フッサール現象学における物的ノエマ的なものの超越』(こぶし書房)テオドール・W・アドルノ 服部建二・青柳雅文訳
- 5月下旬刊行
『知識人の時代 バレス、ジッド、サルトル』(紀伊國屋書店)ミシェル・ウィノック 塚原史・立花英裕・久保昭博・築山和也訳
20世紀ーそれは、二つの世界大戦を生み、社会主義・共産主義・ファシズムといった様々な思想の栄枯盛衰が起こった百年だった。この間、世界に多大なる影響を与えたフランスの知識人たちは、どのように思考し、議論し、行動したのか。ドレフェス事件からサルトルの死に至るまでの彼らの一世紀を、バレス、ジッド、サルトルの3人を軸に幅広く描き出す。
824頁の大著です。戦間期好きには是非。
- 5月24日取次搬入予定
『InterCommunication』57号(NTT出版)特集:読書のマトリクス 情報社会のためのブックガイド(仮)
- 対談
保坂和志+郡司ぺギオ・幸夫『小説の自由、科学の不自由? 読めない世界を読み、書けない世界を書く』
- 論考
佐藤俊樹「コミュニケーション・システムへの探求:ルーマン、オートポイエーシス、ハーバーマスを読む」
安藤礼二「危機の時代の本:1910/1935/2001」
後藤繁雄「社会のインターフェイスとしてのデザインを問いかける本」
- 10の視点
沼田寛「複雑系、ゲーム理論、非線形、システム進化論を読む」
松原仁「マン/マシン2006を読み解く本」
山形浩生「スタニスワフ・レムを再読する」
和田伸一郎「メディアとメディア論はどう切り結ぶか?」
金利哲「プログラミングと『高慢と偏見』」
藤井仁子「DVDと映画のメディア論」
斎藤環「家族と社会の病理を考える本」
山本貴光・吉川吉満「情報社会の媒介者としての哲学」
港千尋「群衆と暴動を考える本」
鈴木健「Web2.0を考えるための古典」
追加
1.法政大学出版局より
- 『事実/価値二分法の崩壊』ヒラリー・パトナム 藤田晋吾訳
大衆文化などにおいて歴史的に展開され、擁護されてきた事実/価値二分法の根底的思考に論争を挑むパトナム哲学の批判的考察。
- 『思索日記(2)1953-1973』ハンナ・アーレント著ウルズラ・ルッツほか編
思想的に最も多産な時期から晩年まで、27冊のノートに書き続けられた日記の完結篇。編者による解題および総索引を付す。
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTNewpub?week=0&genre=13
2.ナカニシヤ書店より
功利主義の真価が発揮される生命倫理
ハードなシーンでこそ功利主義の真価が発揮される。功利主義が生命倫理をどのように考察してきたのかがくまなく分かる初めての本。「まえがき」より
本書のもう一つの特徴は、功利主義による生命倫理学の議論を全体として概観したという点である。シンガー、ハリス、ヘア、グラバーといった個々の功利主義者による生命倫理学の本が存在し、また一部は翻訳されてもいるが、本書のそのような特徴をもったものは英語圏でも思い当たらない。その意味では非常にユニークな試みをすることができたと思っている。<著者紹介>
伊勢田哲治(いせだ・てつじ)
メリーランド大学大学院終了。Ph.D.(哲学)京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。科学哲学・倫理学専攻。名古屋大学助教授。『哲学思考トレーニング』(筑摩書房、2005年)、『認識論を社会化する』(名古屋大学出版会、2004年)、『疑似科学と科学の哲学』(名古屋大学出版会、2003年)。樫 則章(かたぎ・のりあき)
大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。倫理学専攻。大阪歯科大学助教授。『生命倫理と医療倫理』〔共編著〕(金芳堂、2004年)、『グローバリゼーションの倫理学』〔共監訳〕(昭和堂、2005年)、『道徳の哲学者たち―倫理学入門【第二版】』〔共監訳〕(ナカニシヤ出版、2001年),他。<目 次>
まえがき
1 功利主義とはいかなる立場か
1 功利主義の一般的特徴
2 功利主義の利点
3 功利主義の諸形態
4 本書の編集方針について
2 功利主義をめぐる論争
1 直感的規則との整合性
2 例外的状況における直感的規則の侵犯
3 行為者中立性
4 単純加算による人びとの融合
5 植民地総督府功利主義
6 選好の個人比較
7 功利主義的思考と生命倫理学
3 ヒト胚の研究利用
1 はじめに
2 ヒト胚研究の現状
3 ヒト胚研究をめぐる「倫理的」論議
4 批判の議論
5 建設的な議論
4 人工妊娠中絶
1 はじめに
2 シンガーの中絶擁護論
3 シンガーの中絶擁護論に対する批判的検討
4 可能な解決
5 おわりに
5 生殖技術――生殖技術と出生前診断――
1 生殖技術とその規制
2 生殖技術と功利主義
3 功利主義者たちの議論の評価
4 まとめ
6 事前指示
1 はじめに
2 シジウィック―或る人の将来の善全体
3 グリフィン―十分な情報を得た上での欲求
4 「マーゴのロゴ」
5 ドゥウォーキン―決定的利益―
6 ドレッサー―現在の利益説―
7 結語
7 遺伝子操作
1 遺伝子操作と新しい倫理問題
2 功利主義とリベラリズム
3 遺伝子操作への一般的な反論
4 設計的態度
5 遺伝子操作の効用の再考
8 功利主義と臓器移植
1 臓器移植の現行の制度
2 功利主義と臓器移植制度
3 ドナー不足の問題をどう解決するか
4 まとめ
9 QALYと医療資源配分
1 はじめに
2 QALY値の利点
3 QALYの利点
4 QALYの限界・問題点
5 結論
10 守秘義務と医療情報
1 なぜ守秘義務を検討しなければならないか
2 守秘義務とはどのような義務か
3 なぜ守秘義務は守られるべきか
4 守秘義務は解除できるか四六判
5 守秘義務の暗黒面
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- 『哲学の問題群 もういちど考えてみること』麻生博之・城戸淳編
哲学の第一歩――はじめての人でも自由自在に学べる初歩の哲学
生きることや幸福、心・自由、知識・真理、存在・時間、善悪、社会・歴史、愛・性、死などのテーマを読者の目線でやさしく語る。「はじめに」より
本書は、哲学という思考の営みを一人ひとりが行ってゆくうえで、その一つの手がかりとなることを意図して編まれ、書かれている。そしてそのために、これまで哲学がくり返し向きあってきた代表的な問題群を取り上げ、どのようなことが、なぜ問われてきたのか、また問われざるをえないのか、まずはそのことが共有されるよう努めている。<著者紹介>
麻生博之(あそう・ひろゆき)
北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。哲学・倫理学専攻。東京経済大学助教授。『差異のエチカ』〔共著〕(ナカニシヤ出版、2004年)、『知の教科書 ヘーゲル』〔共著〕(講談社選書メチエ、2004年)、「アドルノ「否定弁証法」における主観の機能――思惟の自己反省と経験のポテンシャルについて」『哲学』(第48号、1997年)、他。城戸 淳(きど・あつし)
東北大学大学院文学研究科博士博士課程退学。西洋近代哲学史専攻。新潟大学助教授。「カントにおける自己意識の問題――超越論的主観と統覚の総合的統一」『人文科学研究(新潟大学人文学部)』(第110輯、2002年)、「カントと無限の問題」『日本カント研究』(第2巻、2001年)、「カントにおける「窃取」概念の変容――アンチノミー解決への形成過程」『哲学』(第51号、2000年)、他。<目 次>
はじめに―哲学的に考えるということ―
Ⅰ 人間とその生
Ⅱ 私と他者
Ⅲ 自由と行為
Ⅳ 知識と言語
Ⅴ 存在と世界
Ⅵ 善悪と価値
Ⅶ 社会と人間
Ⅷ 苦悩と幸福
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