今日読んだ本

1.『生きていることの科学』
積読のままの『生命理論』を読むきっかけになればいいと思いつつ、新書でも難解なんである。到底理解できたとは言えないものの、なんとなく分かったような気にもなる。浅学な僕にとってのリミットでもある。
2.『壊れかた指南』
「耽読者の家」が身につまされる。読書の無為というか、基本的には読書って何の役にも立たないわけで。それをすることによって積極的に役に立たない人間になりたいな、ってのが僕にはある。と書くとすぐさま目的なき目的を導入して...ってことになるけれども。あと、この短編を読んでいて「選書にヒネリが欲しい」と思ったのだけど、この反応こそ思うツボのような...
3.『金春屋ゴメス』
予備知識なしに読んでみたけど、一気に読めました。2作目って書いているのかしら。次も読んでみたいっす。
4.『どこにもない国』
読了。ミルハウザーの「下層土」がいい。ミルハウザーと言えば当然、岸本佐知子なんだが、『ミステリマガジン』1997年8月号に「暗い土」という題ですでに訳されているらしい(あとがき参照)
5.『治安維持法小史』
勉強になります、ホント。あともう少し未読部分を残して明日に。読みきるのがもったいない気がして。
6.『メディア社会』
読了。京都新聞への連載を中心に、テーマ別に再構成。どこから読んでもいいと思う。なかでも、

「情報」が「敵情についての報告」を意味する軍事用語から生まれた事実は、意外と知られていない。

これは覚えていて損はない。
7.『カール・シュミットの挑戦』
ムフ執筆の部分を読む。『民主主義の逆説』期待。
生きていることの科学 生命・意識のマテリアル (講談社現代新書)壊れかた指南金春屋ゴメスメディア社会―現代を読み解く視点 (岩波新書)