むこう数日の読書の計画

少し前に左足の中指をぶつけてしまい爪が紫色に変色した。なんとなくそのままししておいたら、知らず知らずのうちに、そのぶつけて変色した爪の下からすくすくと新しい爪が育ってきたようで、古い爪を押し退けてしまっている。今はその爪が剥がれつつある状態で、しかしまだ一点でくっついているので何かに当たる度に(ズボンを穿いたりね)、脳天を直撃する痛みに見舞われる。「あーあ、生爪剥がれるのっていやだな」とか、「そんな拷問されると絶対転向しちゃうよ」とか、予断を持って『治安維持法小史』を読み始める。(ま、治安維持法による拷問について書いてあるわけではないけどね)
で、話を爪に戻すと、この爪は「もう爪でない」のか「いまだ爪である」のかどっちなんだろう?なんて考えるわけです。そうすると、昔読んだタイトルもあいまいな本のなかでエロ本編集者が、スカトロ写真における警察のワイセツの基準が、
(1)脱糞、その瞬間を写した場合
この場合出つつあるもまだ肛門と繋がっているので、糞は身体と見做される→よってワイセツ
(2)糞がもう出きったところを写した場合
身体から切り離された糞はこの場合、単なる物体と見做される→よってワイセツではない
と書いていたことを思い出す。(ずいぶん前に読んだので細部の記憶はあやふや)。なんというか、この基準の方がスカトロ写真よりもワイセツな気がする。(法にはなにかワイセツなものがつきまとう、というわけ)。この印象を頼りに引き続き『治安維持法小史』を読んでいくつもり。(自分で書いていて「どんな読書だよ」という気もするが)
で、法繋がりということで『ベンヤミン』、及び『カール・シュミットの挑戦』(いよいよ。といっても1章ずつ読んでいく心構え)。を並行して読んでいく。

他にも
1.『(H)EAR』
読了。これはまたいつか。中原論がいい。初出で読んでるけどやっぱりいい。
2.『どこにもない国』
「失われた物語の墓」ウィリアム・T・ヴォルマン。ポー、うろ覚えなんだよなあ。
3.『システム現象学
まだ読み始め。長い読書になりそう。
4.『教養のためのブックガイド』
飲酒の友に。読んでない本の多さ(これはもう前提)よりも、むしろ読んだのに忘れている本の多さに打ちのめされる。
治安維持法小史 (岩波現代文庫)ベンヤミン (KAWADE道の手帖)カール・シュミットの挑戦(H)EAR―ポスト・サイレンスの諸相システム現象学―オートポイエーシスの第四領域教養のためのブックガイド