触れ得ないものに触れる

私に触れるな―ノリ・メ・タンゲレ (ポイエーシス叢書 (55))を読了。いまだ『触覚』は読まないまま。マグダラのマリア特異点。触れる宗教であるキリスト教における「復活」の触れ得なさ(=という迂回を経ての触れ)。これは「キリスト教脱構築」というよりもやはり「キリスト教の再構築」ではないか?という疑念が残る。しかし、ナンシーの論考が異教徒たる僕にも分有されなくもないと想えば、「再構築」が必ずしも「強化」ではなく、「開かれ」の方向への通路なのかもしれない。考えあぐねる。マグダラのマリアについては、
マグダラのマリア―エロスとアガペーの聖女 (中公新書)