今日買わなかった書籍

メタフィジカル・クラブ――米国100年の精神史

メタフィジカル・クラブ――米国100年の精神史

翻訳の刊行案内を見て「面白そう」と思ったものの、予価を目にしておののき、1200円くらいのペーパーバックを買うしか選択肢のなかった俺がきましたよ。


最初に出てくるのがホームズ先生で、「なぜに?」と思ったんだけど、アメリカにとっては言わずもがなプラグマティズムの形成にとっても南北戦争は非常に重要だ、つうことなんでしょうな。
続く第2部がジェイムズで第3部がパースを扱ってるんですけど、それらの間にルイ・アガシを扱った章を持ってきてるのが、非常にうまいと思いました(小学生並みの感想)
この人物を基準にすると、他の登場人物のダーウィニズムへの態度や(それに伴っての)人種観などを見るのが便利だったりする。
まー、でも、神も死ぬわな。あと、私がもし19世紀末に生きていたら、今でもけっこう頻繁に塞ぎ込んでいるんですけど、きっとそれとはくらべものにならないくらいひどく塞ぎ込んでいただろうとおもいます。


うーん、やっぱり貧乏人には6000円+税はキツイんすよね。本家アマゾンじゃ、90件もカスタマーレビューがついちゃうような本なんだから、もちっと安くならんかったんかなあとか。