読了本

メモ(取り急ぎ)

なぜ貧困が「あってはならない」のか。それは貧困状態にある人たちが「保護に値する」かわいそうで、立派な人たちだからではない。貧困状態にまで追い込まれた人たちの中には、立派な人もいれば、立派でない人もいる。それは、資産家の中に立派な人もいれば、唾棄すべき人間もいるのと同じだ。立派でもなく、かわいくもない人たちは「保護に値しない」のなら、それはもう人権ではない。生を値踏みすべきではない。貧困が「あってはならない」のは、それが社会自身の弱体化の証だからに他ならない。(209ページ)

オレメモ
市野川先生再読。
あと、道徳の(低下が嘆かれてる割に道徳的過ぎんじゃねぇか、今の日本。ってえらい大雑把な物言いだけど。もちろん、道徳的じゃないほうがいい、と言っているわけではない)問題とか。