読了本

メモ

山田一郎は、酔って料理屋の二階から階段をころげおちた。わざところげおちたのかと言えば無論そうではない。ではまったくの不注意かと言えばそうでもない。ここでころげおちるのが自分の役柄だという意識はあるのである。その気味あいを、上司(小剣、引用者注)は感じてしまう。(355ページ)