1.読み始めた本

メモ

もちろん、後で見るように、皇室典範には皇太子や天皇が重病の際に別の人物を立てられるような規定はあったものの、重病ではないが、十分な判断力を持っているとはいえない人物が天皇になる場合までは想定されていない。しかし、この時、そうした天皇が出現する可能性が生じていた。当然、非常時こそ首相が権限を発揮できるようにしておくべきであった。
首相の権限が弱い形になったのは、二代目の首相となった黒田清隆の資質に問題があったためであったことはよく知られているが、明宮の状況を考えれば、明治国家の制度設計は長期的視野を欠いた、その場しのぎ的な色彩が強かったといわざるを得ない。(26ページ)

エドの舞踏会』読者からすると、「黒田清隆の資質」云々には納得させられるが... もうちょっと調べてみよう(そのうち)

2.読了本