1.読み始めた本
『読書の腕前』
帰りの電車のなかでさっそく。
僕も「今日読んで明日役に」たたない本ばかり読んでいるわけで... しかし、役にたたないことは愉しい、んである。
増殖していく一方の積読本の、読み進めていく順番をアレコレ考えている(事前に読んだ本との繋がり具合とか、その日の体調とか、どこでどれくらい読むのか、などを加味しつつ)がまた愉しい、と「ムダ」遣いの言い訳にしておく。
2.継続中
(1)『来たるべきデリダ』<普遍的なもの>の構築と脱構築 エティエンヌ・バリバール
マッド・デリダ ジャン=リュック・ナンシー
(2)『ベンヤミンの迷宮都市』
Ⅲ 街路名の理論のために
Ⅳ <ガス灯>の神話学
Ⅴ 人形の街
Ⅵ <迷宮>の解読
観察者から陶酔者へ! という意気込みや良し。しかし、テクスト自体は読みやすく、かつわかりやすい。(いささか理路整然としていて、むしろ著者もまた観察者では... と思わないではない。←陶酔者的に書かれると、読むのに難渋してそれはそれで文句を言うくせに...)
『写真小史』におけるアウラのあり方、などに示唆を受ける。
(3)『ロング・グッドバイ
3.読了本
(1)『新釈走れメロス
そろそろ違った登美彦氏も読んでみたい
(2)『婦人公論にみる昭和文芸史』
(3)『石の肺』
高度成長期へのノスタルジーの強まる昨今、その暗部にも目を向けて... (というのは『排除型社会』も参照)。
また、無批判なノスタルジー、ではなく(それが可能であるとして)批判的なノスタルジー...(の潜勢力)というのは、ベンヤミンを僕が読むときに念頭に置いていることでもある。無論、それができているか否かはまた別の問題、ではある。
読書の腕前 (光文社新書)新釈 走れメロス 他四篇