たった今「白描」を読み終えたところ

読み始めると止まらん
1.読み始めた本
石川淳長篇小説選』
2.読了本
(1)『阿片常用者の告白』
(2)『作ることの哲学』
(3)『哲学、脳を揺さぶる』
(4)『いのちの食べかた


メモ:思考停止という言葉に(やはり)引っかかる。ここで言うところの思考・停止って、文字通りの思考・停止(これは果たして表すことができる事態なのだろうか? 思考が停止するまさにそのままに事態を→『作ることの哲学』もあわせて)の遥か手前の、いささか「マズイ」思考(であるがゆえにおそらく思考・停止よりもタチの悪い、という)の別名であり、それ(思考停止と名指されるそれ)もまた思考であり続ける(「マズイ」というあり方で)という問題のほうが根が深いのではないか、と。(→『哲学、脳を揺さぶる』をあわせて)


メモ:「屠場」では何をするところかわからんから「殺」の文字を挿入したら如何? という人はたいがい「屠場」で既にわかっている(だって「ほふる」が入っているのだから)のに知らないフリして(知っている者だけが知らないフリをすることができる)「殺」を入れろって言ってる気がしてならない。それはナイーブ(もしくはナイーブを装っている)なのではないかという気がする。


どうも「結論先にありきじゃないですよ」と振舞いつつ結論が先に用意されているのでは?という疑念が...(しかし、ソレヲワレワレガ避ケルコトガデキルノカ? という疑いもまた滞留する)
石川淳長篇小説選―石川淳コレクション (ちくま文庫)

阿片常用者の告白 (岩波文庫)

阿片常用者の告白 (岩波文庫)

いのちの食べかた (よりみちパン!セ)