書肆心水の近刊

『モダン・マルクス主義シンクロニシティ』は、平林初之輔の可能性と限界に取り組んでいたんだが、著者が、(アツイ文体もあいまって)平林の可能性と限界を汲み尽くせば汲みつくすほど、戸坂潤・中井正一花田清輝のための消えゆく媒介者だったのでは... という読後感なきにしもあらず。
さて、書肆心水の2月の新刊は、戸坂でも中井でも花田でもなく、三木清なのですが...(ええと、僕の裏テーマ「○○とベンヤミン」の○○に、三木はスイングするんだろうか...)
1.三木清批評選集『東亜共同体の哲学 世界史的立場と近代東アジア』
2.西田幾多郎三木清『師弟問答 西田哲学』