今日読んだ本

図書館でバカ借りしてしかも休日とくれば、「さあいっぱい読むぞ」となると思いきや、案外平日くらいの分量にとどまる。もちろん自由に使える時間は休日の方が多いのだが、残りの時間はというとのんべんだらりとしてるわけで...まあ、そんなもんでしょうな。
1.読み始めた本
文学賞メッタ斬り!リターンズ』
芥川&直木のたびに読んでたし、頭から順々に読んでいく本でもないだろう。例によって大笑いさせてもらうが、はたと気付くのである。「僕はこれほど小説を愛しているだろうか」、と。
2.継続中
(1)『江戸は燃えているか』
「空っ風赤城山
(2)『SITE ZERO/ZERO SITE』
アドルノの『芸術と諸芸術』を読む。アドルノの美学理論と聞けばたちまち想起するであろうあれこれに収まりきらない(こう言ったからって僕にアドルノの美学理論が汲み尽くせているわけではないよ)晩年の論考が日本語で読めるってのはなかなかにスゴイことで...
3.読了本
(1)『9条どうでしょう』
奇をてらってるようでいて実はけっこうオーソドックスではあるんだよな。4人が4人とも。それが悪いわけではない。
(2)『日米開戦の真実』
期待して読んだものの...多分僕が大川周明の「可能性の中心」を『米英東亜侵略史』以前に見ているせいかもしれない。
「米国東亜侵略史」と「英国東亜侵略史」にわけてそれぞれコメントを付すという、この本の構成はいいと思った。しかしなあ、ちょっと鵜呑みにはできんな。
この本にも高畠素之への言及がある...彼をどうみるか、これは個人的な課題にしよう。
(3)『イスラーム戦争の時代』
図書館で借りた本だからしないものの、傍線を付したい箇所がいっぱい。(2)といっしょに読んでよかった。イスラーム認識が深まるとともに、(翻って)ヨーロッパとは? という理解も深まるお得な本である。その理解は一方で「出口なし」の感は否めないが、この件に関しては万能の解決策なんてないだけに、むしろ「出口なし」と付き合うスキルはいかなるものか? が問われている。
(4)『水声通信』11号
読んでなかったヤンポリスキー『デーモンと迷宮』、読みてぇなあ。
日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解くイスラーム戦争の時代―暴力の連鎖をどう解くか (NHKブックス)