さーて、次回のインコミは。

58号は特集と特別特集の2本立てです。

うん?特別特集?まあいいや。
で、特集は 「コミュニケーションの現在2006」
[対談]
浅田彰+岡崎乾二郎「現在を考える」:こどもたちに語るモダン/ポストモダン


こどもたち(鬼っ子含む)にまで届くか?期待して待つ。
[論考]
コミュニケーションの獲得:中野昌宏
複雑ネットワーク論:今野紀雄
身体:柏野牧夫
写真:清水穣
社会関係資本:柴内康文
都市空間:石鍋仁美
テレビ:メアリー・アン・ドーン


そして、『特別特集』
[シンポジウム]
岡崎乾二郎田中純岡田温司+松浦康夫
「傷あるいはオリジナル?形式に刻みこまれた外在的なるもの」

和田義彦(画家)、青木淳(建築家)の事件を機に、たんなる盗作問題に留まらないアートと現代社会の根本問題について、第一人者による徹底討議

[対談]
東浩紀稲葉振一郎
「モダンのクールダウンと人文知の未来」

『モダンのクールダウン』で言及された東浩紀氏による著者・稲葉氏への応答に始まり、現代における「知性」「教養」の行く末についてまで論じ合う。いま最も元気な二人の論客による初対談。

「いま最も元気な二人の論客」は(読む側としても)少しばかりコソバユイが、シンポジウムにしろ、対談にしろ確かに「特別特集」であることよ。(しかし、他の宣伝文句はなかったものか)


ついでと言ってはなんですがNHKブックスで稲葉+立岩のトークセッションが8月に出ますな。(大阪編は見に行った)。どうまとめられているか楽しみっす


NTT出版9月の新刊
『<メディア>の哲学 ルーマン社会システム論の射程と限界』大黒岳彦
資料によると科哲の院を出てNHKに就職した後に情報学環に入りなおした人のようだ。明治大学情報コミュニケーション学部(こんな学部いつの間に出来たんだ?)助教授。

現在世に出ている「メディア論」の多くは、ジャーナリスティックな時事批評やメディア技術の未来学の類です。「メディア論」がこのようなディレッタントや評論家のエッセイに留まり続け、「学」として離陸できないのは、「メディア」概念を、原理的・哲学的に検討することなく、常識に妥協して無批判に使用することに原因の一端があります。
本書は、こうした常識的な「メディア」観の問題性をえぐり出し、しりぞけた上で、それに変わる新しい「メディア」理解の構図を対置します。
そして同時に難解を以て知られる理論社会学者ニクラス・ルーマンの一つの解読の試みも行います。なぜならN.ルーマンこそは従来に無い革新的な「メディア」概念を提示した人物だからです。
本書によってルーマン思想の新たな側面がクローズアップされることにもなるはずです。

きっと買ってんだろうなあ、9月の僕は。