最短の道は迂回

そのうち読もうと思っていながらこのままでは読まないままになるのではないか?という疑惑が生じたために、通勤用のカバンの中に『河馬に噛まれる』をエイヤっと入れる。
結論:読んでよかった。感想はまだうまくまとまらないけど『さようなら、私の本よ!』を再読したくなった。大江健三郎って粘り強いのだなあ、と。

で(というわけでもないんだが)読書し続けていくと、それだけ再読したい本が増えていき、再読することもできるのだが、ついついまだ読んでいない本を優先して読んでしまう。いや、立ち止まらないといけないとはうすうす(ウソ、かなりハッキリ)気付いてはいるんだが、なかなか、ね。読んでる本で言えば『原因と理由の迷宮』:「歴史の認識」とくれば『物語の哲学』だし、『ベルクソン読本』なんて読もうものなら、古代から現代に至るビッグスターたちを何度も読まなければならないハメになる。今日シブタツの『夢の宇宙誌』を読み始めたんだが、マニエリスムの森に深入りすると戻って来れません。(だから深入りしないで寸止めで行く)。「時間があればなあ(再読できるのに)」というあえぎは、(実際時間ができたと想定して)、「まだ読んでない本を読まなくちゃ」になるのは目に見えている。さて、どうしたものか。(「知りたい」というのはこれはもう業なんである。)
河馬に噛まれる (講談社文庫)夢の宇宙誌 〔新装版〕 (河出文庫)