なんだこの眠さは

ゴールデン・ウィーク、当然のごとく忙しい。今日も読書中うとうとと。読んだ本を簡単に。
1.『ユリイカ
読了。巻末の特別掲載「オルタナティブの思想」東浩紀×福嶋亮太、三省堂で去年の12月17日に行われた対談の再録だけど、東の

そして、これは社会学の問題というより、今の若い世代全体が抱えている問題だと思います。学問や思想に向かう動機がない。自分が認められたいという話にしかならない。これは必然的に保守的になる。むろん、いままでも社会問題はある。しかし、マルクス主義が終わってしまったいま、それらの問題はあまりに複雑かつ繊細で、知的関心のある20代の大学院生がやすやすと代弁できるようなものではなくなっている。少なくとも、僕のような男性で日本人で中流階級で、デリダドゥルーズを読んで何をするのか、と言っても目的がないわけです。いまさら、1968年にかぶれてもしかたがないですからね。となると、アカデミズム回帰というか、単に自分が頭が良く見える論文を書くくらいしか目標がなくなるだろうと。福嶋さんの質問とはずれるかもしれませんが、もしこのような無力感がアカデミズム回帰の背景にあるのだとすれば、これは深刻な問題ですね。

率直過ぎ!でも納得してしまう。
2.『有子ちゃんの近道』(新潮社)長嶋有
読了。いかにも長嶋有だなと思うくらい安心して読める。うまいね。
3.『三島由紀夫文芸論集』1(講談社文芸文庫三島由紀夫 虫明亜呂無
半分ほど。といっても「太陽と鉄」は何度読んでもしんどい。「小説家の休暇」は興味本位でいける。だいたい僕は三島で好きなのって『午後の曳航』とか『美しい星』とか『百万円煎餅』とかあからさまにフェイク臭いものばかりだし。
三島由紀夫文学論集 I (講談社文芸文庫)
4.『倫理学案内』
今日は3,4章。ちょっと入門過ぎなような。
5.『現代思想』特集:イスラム
読み始め。臼杵陽×鵜飼哲の対談は引用したいところがいっぱい。(しないけど)。直接関係はないけど、『世俗の形成』ずっと気になっている。どうしようか、なんて思いつつ。『宗教の系譜』読んで面白かったから。
世俗の形成――キリスト教、イスラム、近代宗教の系譜―キリスト教とイスラムにおける権力の根拠と訓練
6.『セレブの現代史』
昨夜飲みつつ読了。今日から『漱石の孫』を読もうっと。
漱石の孫 (新潮文庫)